歯科衛生士も麻酔ができる?当院では5名の歯科衛生士が対応できる体制を整えています

「歯科衛生士さんも麻酔をすることがあるの?」
そう聞くと、少し驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。
一箕歯科医院では、一般社団法人日本歯科医学振興機構(JDA)の認定講習・認定試験を経た歯科衛生士が5名おり、歯科医師の指示のもとで局所麻酔に対応できる体制を整えています。
ただし、歯科衛生士が自由に麻酔を行えるという意味ではありません。
今回は、
- ・歯科衛生士が麻酔を行える理由
- ・どのような場合に行うのか
- ・JDAの認定とは何か
- ・当院で大切にしている安全面
について、できるだけわかりやすくご紹介します。
目次
1. 歯科衛生士は麻酔を行えるの?

結論からいうと、一定の条件のもとで行うことができます。
歯科衛生士法では、歯科衛生士の業務の一つとして「歯科診療の補助」が定められています。
麻酔についても、歯科医師の指示のもと、歯科診療の補助として行うことがあります。
歯科衛生士が局所麻酔を行う際の主な条件
- ・歯科医師が必要性を判断する
- ・歯科医師の指示のもとで行う
- ・患者さんの全身状態を確認する
- ・歯科衛生士に必要な知識・技術がある
- ・緊急時に歯科医師へ速やかに連絡・対応できる体制がある
つまり、歯科衛生士が自分の判断だけで麻酔を行うわけではありません。
2. 「最近、歯科衛生士の麻酔が解禁された」というわけではありません
ここは誤解されやすいポイントです。
歯科衛生士による麻酔は、最近の法律改正によって突然できるようになったものではありません。
以前から、歯科医師の指示のもとで行う「歯科診療の補助」の範囲について考え方が示されてきました。
現在も重要なのは、
「誰でもできるか」ではなく、その歯科衛生士に十分な知識・技術があり、歯科医師が適切に判断・指示しているか
という点です。
3. JDA「臨床歯科麻酔認定歯科衛生士」とは?
一般社団法人日本歯科医学振興機構(JDA)では、歯科衛生士を対象とした歯科麻酔の講習・実習・認定試験を実施しています。
講習では麻酔の技術だけでなく幅広く学びます
学ぶ内容には、単に「注射の打ち方」だけではなく、
- ・歯科衛生士に関係する法律
- ・麻酔薬についての知識
- ・全身状態の確認
- ・偶発症への対応
- ・救命処置
- ・局所麻酔の知識・技術
などが含まれます。
つまり、安全に麻酔へ関わるための知識を体系的に学ぶことが目的です。
なお、この認定は国家資格ではなく、「麻酔を自由に行える許可証」でもありません。
実際に麻酔を行うかどうかは、患者さんの状態や処置内容を確認したうえで、歯科医師が判断します。
4. 一箕歯科医院では5名の歯科衛生士が対応できる体制に

当院では、JDAの認定講習・認定試験を経た歯科衛生士が5名います。
今回この体制を整えた目的は、単に「麻酔ができるスタッフを増やすこと」ではありません。
当院が大切にしていること
- ・歯周病治療をより受けやすくすること
- ・痛みに配慮した処置を行うこと
- ・歯科医師と歯科衛生士が連携すること
- ・歯科衛生士の知識・技術を高めること
医院全体で知識と技術を高めることで、より細やかな診療につなげていきたいと考えています。
5. どんな治療で麻酔を使うの?

代表的なのが、歯周病治療です。
歯周病が進行すると、歯ぐきの中に付着した歯石や汚れを取り除く「SRP(スケーリング・ルートプレーニング)」を行うことがあります。
歯ぐきの状態によっては、処置中に痛みを感じやすいため、局所麻酔を使用する場合があります。
局所麻酔を検討することがあるケース
- ・歯ぐきの中に深く歯石が付着している
- ・歯周ポケットが深い
- ・処置時の痛みが強い
- ・過去の歯周病治療で痛みを感じたことがある
もちろん、すべての患者さんに麻酔が必要なわけではありません。
お口の状態を確認しながら、必要に応じて判断します。
むし歯や歯周病などの診療については、一般歯科のページもあわせてご覧ください。
6. 麻酔で大切なのは「注射の技術」だけではありません
麻酔では、患者さんの全身状態を確認することも重要です。
麻酔前に確認すること
- ・持病
- ・服用している薬
- ・アレルギー
- ・過去の麻酔での体調変化
- ・血圧やその日の体調
そのうえで歯科医師が、麻酔を行って問題がないか判断します。
当院では、「麻酔ができるから行う」のではなく、患者さんに必要かどうかを確認したうえで行うことを大切にしています。
7. 歯科衛生士なら何でもできるわけではありません
歯科衛生士が行えるのは、あくまで法律で定められた「歯科診療の補助」の範囲です。
歯科医師が行うべき医療行為
例えば、
- ・診断
- ・治療方針の決定
- ・抜歯
- ・切開などの外科処置
など、歯科医師が行うべき医療行為を歯科衛生士が行うことはありません。
麻酔についても同じで、歯科医師との連携が前提になります。
8. 歯周病治療の痛みが不安な方はご相談ください

「歯石取りが痛かったことがある」
「歯ぐきの治療が怖い」
「麻酔そのものに不安がある」
という方も少なくありません。
痛みの感じ方や必要な処置は、一人ひとり異なります。
一箕歯科医院では、患者さんのお口の状態や不安を確認しながら、歯科医師と歯科衛生士が連携して治療を進めています。
また、治療後のお口の健康を維持するためには、定期的な検診やメンテナンスも大切です。
詳しくは予防歯科についてもご覧ください。
不安なことがあれば、治療前でも遠慮なくお声がけください。
9. まとめ|歯科医師と歯科衛生士が連携した診療を

歯科衛生士による局所麻酔は、歯科衛生士が自由に行うものではありません。
- ・歯科医師が患者さんの状態を確認する
- ・必要性を判断する
- ・歯科医師の指示のもとで実施する
- ・十分な知識・技術を持つ歯科衛生士が対応する
こうした体制のもとで行うことが重要です。
一箕歯科医院では、JDAの認定講習・認定試験を経た歯科衛生士5名が在籍し、歯科医師と連携しながら対応できる体制を整えています。
これからも知識と技術の研鑽を続け、患者さんが治療を受けやすい環境づくりに取り組んでまいります。
監修者情報
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監修 渡部 晃士 役職 医療法人 渡部会 理事長 兼 一箕歯科医院 院長 経歴 2018年3月 日本歯科大学 新潟生命歯学部卒業/2019年3月 日本歯科大学新潟病院 臨床研修修了/2019年4月 一箕歯科医院勤務/2021年4月 副院長/2023年9月より理事長兼院長 所属等 歯科医師臨床研修指導医/東北大学社会人大学院 在学中/日本補綴歯科学会 会員/日本口腔インプラント学会 会員/点滴療法研究会 認定医/2023年 SJCD原宿マスターコース 修了 医院情報 一箕歯科医院 〒965-0006 会津若松市の歯医者・歯科「一般歯科・小児歯科・予防歯科」、矯正歯科、インプラント治療など幅広い診療に対応しています。 当院では、歯科医師と歯科衛生士がそれぞれの役割を理解し、連携しながら診療を行っています。 JDAの認定講習・認定試験を経た歯科衛生士が5名在籍しており、歯周病治療などで局所麻酔が必要と歯科医師が判断した場合には、歯科医師の指示のもとで対応できる体制を整えています。 歯石取りや歯周病治療の痛みが気になる方、麻酔に不安がある方もお気軽にご相談ください。 理事長コメント 歯科衛生士による局所麻酔は、認定を受ければ自由に行えるものではありません。 患者さんの全身状態や治療内容を確認し、歯科医師が必要性を判断したうえで、歯科医師の指示のもとで行うことが大切です。 当院では、JDAの認定講習・認定試験を経た歯科衛生士が5名在籍しています。 特に歯周病治療など、処置時の痛みに配慮する必要がある場合に、歯科医師と歯科衛生士が連携して対応できる体制を整えています。 これからも患者さんの安全を第一に考えながら、スタッフ一人ひとりが知識と技術を高め、医院全体でより良い診療につなげていきたいと考えています。 |






